大西つねき氏の発言に関する声明

2020年7月16日、大西つねき氏に対して、れいわ新選組は、除籍との結論を出しました。

この結論に際し、舩後が同日行われた記者会見で、声明を公表いたしました。

以下の通りです。


「れいわ新選組」の舩後靖彦ふなごやすひこと申します。

大西氏による「命の選別をしなきゃいけないと思いますよ。その選択が政治です。……中略……高齢の方からいってもらわないといけない」という発言は、到底容認できるものではありません。

大西氏は、障害者やそのほかの社会的弱者を対象にしたものではないとの趣旨のことをおっしゃっています。

しかし、そこで一度、大西氏のいうように「順番として高齢の方から」という線引きを許してしまえば、その対象は、あらゆるところに広がっていきます。最初は高齢者、次は障害者、難病患者、稼げない人……。私は、進行性の難病があり、人工呼吸器を使わなければ、寿命が尽きています。大西氏の表現する「順番」通りで言えば、すでに線引きの対象にされていたことでしょう。

当初、発言を知らされた時は非常に驚きましたが、党として、当事者の声を聞く会を開く機会を設けるということでしたので、大西氏が、ご自身の発言の問題の本質に向き合っていただくことを期待いたしました。

私も、会の一部を参観しました。その時、大西氏からは、「おごり」を感じました。氏の経歴を見ても、氏自身がおごらないのは難しいと感じます。

おごるとは、

・相手に対し、自分のほうが上だと思う心がある

・自分に執着することから起こる慢心がある

・間違ったことを言っても、正しいと言い張る我心がしん、つまり、自我にとらわれた心がある

の三つです。

特に「相手に対し、自分のほうが上だと思う心がある人」は、政治家にむかないと私は考えています。

私が障害者になった途端「自分のほうが上だと」と思わせられる発言をする人が、数多くありました。残念ながら、大西氏からも、そうした態度を感じざるを得ません。

私はALSを発症後、『命の価値は横一列』という講義を、複数の大学でやってまいりました。つまり、大西氏のいうような「命の選別」をさせないことこそが重要と訴えてきました。

残念ながら、大西氏のいうような「命の選別」を認める価値観は社会にまん延しています。そうした社会のなかで、全身麻痺で、人工呼吸器を付けている私が、国会議員として活動するのは、命の選別をさせない政治を実現するために、ほかなりません。

会に参加して下さった当事者の方の声を聞いてなお、大西氏は、当事者の痛みや恐怖に対して、理解されないまま自説を変えようとしませんでした。非常に残念です。

私の意見は、大西氏は除籍。ただし、今後もレクチャーを受ける権利は与える。これは「何度でも人生をやりなおせる社会を構築する」という党の理念にそうものです。

党としての結論を尊重したいと思いますが、大西氏を処分するだけで、この問題が解決するわけでは決してありません。党内ではもちろん、社会に対しても、働きかけていきたいと考えております。