2022年12月 水俣病未認定患者や支援者と面談

12月15日、舩後は水俣病未認定患者による「ノーモア・ミナマタ第2次国賠訴訟」の原告、東京弁護団団長、水俣病不知火患者会の方々と面談いたしました。

水俣病が公式に確認されてから熊本で66年、新潟で57年がたちました。現行の認定制度では一定の線引きが生じ、2009年に水俣病救済特別措置法が成立しましたが、未だにすべての水俣病被害者の救済の目途は立っていません。

こうした未認定の患者さんが、熊本・東京・大阪・新潟の4地裁に「ノーモア・ミナマタ第2次国賠訴訟」を提訴されてからもすでに9年の歳月がたち、210名以上の方が判決を待たずにお亡くなりになっています。

今回、4つの訴訟の先陣を切って、12月21日に大阪地裁で結審し、来年6月ころ判決予定という流れの中で、国がすべての水俣病被害者救済の方向性を示すよう、国会議員への陳情でお越しいただきました。

原告の方から心身の健康被害の苦しみを直接お聞きし、また弁護団長から特措法対象地域の選定や認定基準の不合理性などをお聞きし、舩後は、「有機水銀に侵された方々の苦しみは想像を絶するものがあります。『猫400号の実験(加害企業チッソが独自に猫を使って行った実験。400号の実験から、自社のアセトアルデヒド工場から排出される廃液が水俣病の原因であることを確認しながら、9年後の1968年まで廃液を垂れ流し続けた)』では、測りきれません」と感想を述べ、すべての水俣病被害者の救済に向け、当事者の皆様の声をお聞きしながら、党としても対応を協議していくことを約束しました。