舩後靖彦 NHK 日曜討論(2025年1月19日) に出演、発言内容まとめ

1月19日に放映されたNHK日曜討論に、れいわ新選組を代表して出席いたしました。

発言内容は以下の通りです。

Q まず、経済政策についてお尋ねします。持続的な賃上げと物価高への対策に何が必要と考えますか

れいわ新選組副代表の舩後靖彦です。

私は難病・ALSの進行により、のどに孔を開けて人工呼吸器をつけており、声を出せません。

したがって、パソコンの電子音声による読み上げでお答えさせていただきます。よろしくお願いいたします。

必要な対策を申し上げます。

1つめ。まずは景気の底上げです。国民が使えるお金を増やし、購買力を上げる。例えば、消費税廃止、一律10万円給付、社会保険料の引き下げです。

2つめ。例えば介護・保育、農業、教育、運輸など、国民が求めているのに足りない分野に、設備投資と雇用創出をたくさんやり、成長産業にすることです。

Q 年金を含む社会保障制度改革について聞きます。どのような制度を目指していくべきだと考えますか

「年寄りや寝たきりが増えたから、若者が犠牲になる」という論がはびこっています。

しかし、正しい経済政策をやれば、そんなことにはなりません。若者も、お年寄りも寝たきりの人も、幸せに豊かになれます。

なにをやればいいのか。政策を転換することです。

日本のような「人口が増えない成熟国家」で行うべき経済政策は、まず国がお金を発行して、国民の購買力を上げる。

次に、介護などの福祉系の産業に投資をおこない、成長産業にすること。

一部の資本家だけが儲かるカジノや万博などに、公金を投入するのは、経済政策として間違いです。

Q 政治資金を巡る問題について聞きます。課題はどこに何があって、今後何が求められるとと考えますか

裏金問題が発覚して、国民の怒りはMAXとなり、裏金議員の4割が議席を失いました。

私たちは、裏金議員の自首、および企業献金完全廃止などの政治資金改革とともに、「庶民や新しい人が議員になれる仕組み」「お金がかからない選挙」「資本家に支配されない選挙」を訴えます。

Q 災害への対応をどのように強化すべきと考えますか

日本は災害大国です。普段から生産拠点の分散・バックアップを進め、国民の衣食住を保障するための公共投資をする。

空き家や集合住宅を優先的に借り上げ、断熱性能の高い公共住宅として提供する。

東京一極集中ではなく、地方を豊かにすることでもあります。

こうした対策ができていれば、能登の方々がこんなに苦しい冬を、2回も過ごす必要はなかったはずです。

政治が変わらなければいけません。

Q 国際社会のなかで、日本が果たすべき役割を、どう考えますか

北海道から沖縄にいたるまで、全ての国民の安全を守るために、また自衛隊員の安全を守るために、戦争回避の行動を取ることこそが、真の外交・安全保障です。

昨年の衆院選でれいわ新選組から立候補した、伊勢崎賢治東京外語大名誉教授は、「中国の隣に位置する日本は、アメリカと中国が戦争になったとき、アメリカ本土より先に戦場になる可能性が非常に高い」、と述べています。

特に中国の喉元に近い沖縄、北海道での軍備増強は、軍事衝突の危険性を高める威嚇でもあります。

その意味でも、沖縄で激しく進む軍事要塞化は、絶対止めなければいけません。

Q 選択的夫婦別性の議論について伺います。 れいわ新選組は、この議論どう臨みますか。

選択的夫婦別姓は、望む人だけ夫婦別姓を選択すればよい制度です。国民世論は賛成多数ですし、私たちも賛成しています。

しかし、もう30年以上、実現に時間を要してます。障壁はたった1つ、自民党が反対していることです。

民法改正案の条文は完成しています。2022年にれいわ新選組も提案者となって、野党で共同提出済みです。

自民党が決めれば3日でできます。

もったいぶらずに、サッサとやるように求めていきます。

Q 選挙とSNSについて聞きます。活用と規制の在り方をどう考えますか

「SNSでポピュリスト的な言動をした候補が、選挙で大きく票を伸ばした」という報道が、最近よくなされています。

しかしながら、この問題を「SNSの在り方」に話をまとめてしまっては、本質は見えてきません。

その人たちが選ばれる背景には、長きにわたる国民生活の低迷があり、「誰でもいいから、早くなんとかしてくれ」と求めているのです。

誹謗中傷や流言飛語への対策は必要ですが、国民生活の底上げへの真剣さを、リアルでもSNSでも見せていくことが、大事です。

Q 夏の参議院議員選挙に向けて 何を訴えかけ、目標をどこにおきますか

れいわ新選組は、代表 山本太郎が2019年に結成。6年前の参議院選挙で、難病・ALS患者である私を、国会議員に押し上げました。

お金のない庶民出身の議員を、次々誕生させました。昨年10月の衆議院選挙でも、議席を3倍に伸ばしました。

今の与党、自民党は、国民には増税、自分たちは裏金をキックバック。

「盗人からこの国を取り戻す」。

れいわ新選組は、2025年も激烈に闘います。