2024年1月 福岡県大牟田市「おおむたアリーナ」を視察
通常国会開会前の1月中旬、舩後靖彦議員は、福岡県大牟田市に出張しました。全国の障害のある地方・国会議員らで構成する「障害者の自立と政治参加をすすめるネットワーク大牟田大会」に参加し、インクルーシブな体育施設として開設された「おおむたアリーナ」を視察することが目的です。自治体関係者らから話を聞き、建設や運用の状況を確認。国会で、さらにインクルーシブな施設を広げていくための提言の参考としました。
舩後議員は当選直後から、同ネットワークに所属。これまでも各地で開かれた大会に参加してきました。今回の主題は、2024年4月に開館した「おおむたアリーナ」の視察。バリアフリー状況や、当事者の意見が反映される過程、災害時の避難所としての機能を確認するとともに、全国各地の障害当事者議員との意見交換、交流を図ることが目的です。
舩後議員は14日、新幹線で約5時間かけて移動。福岡市内で一泊した翌15日、九州新幹線と福祉タクシーを乗り継ぎ、おおむたアリーナに到着しました。会場ではまず、大牟田市役所の担当者から、経過やこれからの整備予定などについて説明を受けました。建設や運用にあたって、障害当事者の意見を踏まえていることなども確認しました。その後、実際に施設内を見て回りました。
館内には性別を問わずに使用できる「みんなのトイレ」や更衣室を設置。この他、多目的トイレは体の右側が不自由な人、左側が不自由な人、それぞれ使いやすいように左右対称の構造で2つ設置するなど、さまざまな人が使いやすい配慮がありました。
アリーナ施設についても、観客席に車いす用スペースを確保されていました。一方、舩後議員は車いす用観客席を試した際、防護用透明プレートや前方の席の設置状況から、アリーナが見づらいのではないかと指摘も。当事者目線での検証、利用を踏まえた運用の必要性を改めて確認していました。
こうした公共施設は、災害時の避難所としても使用されることになります。今回の視察を通じて得た知見や課題を国会質疑などで活かしていく考えです。
最後に、視察にあたってご協力いただいた「参加ネット」の皆様、大牟田市の皆様、交通関係の方々にお礼申し上げます。