「骨格提言」の完全実現を求める2020大フォーラムに参加しました。

2020年10月23日、参議院議員会館及びいくつかの会場をZoomでつないで開催された、「10.23『骨格提言』の完全実現を求める2020大フォーラム」~つながって生き抜くぞ! コロナの社会の私たち」に舩後ふなご議員も参加し、挨拶しました。

舩後ふなごのあいさつした内容は、以下の通りです。


みな様、こんにちは。れいわ新選組、参議院議員の舩後ふなご靖彦でございます。

今年は新型コロナウイルスの感染拡大のため、例年のように全国から日比谷野音に一堂にかいすることができませんでした。かわりに各地の会場とそれぞれの場所で参加される方々を、オンラインでつないでやる新しい形となりました。今まで日比谷に来れなかった方が参加できるという意味では、良いことと思います。しかしながら、やはり大勢の方が集結して語り合う熱気は得難いものと感じておりました。

さて、コロナ感染対策として、マスク着用・手洗い、社会的距離を取ることが推奨されています。しかし、私たち障害者は、人の手を借り、直接身体からだにふれる介助を必要とし、お人によっては、ささやく声を口元で聴きとってもらったり致します。また、顔の表情を含めた手話で語りあうなど、感染対策をとることが難しいのが日常です。そのような中で、細心の注意と高い使命感をもって介助や医療に当たっておられる介護・医療の現場では、マスクや消毒液、防護服など必要な資材が不足し、利用者・提供者の双方ともなかなかPCR検査が受けられないなど、不安と混乱が巻き起こりました。もともと介護人材が不足している介護現場では、利用控えや、ヘルパー不足のために多くの事業所がつぶれたり、事業所内での感染が収束するまで少人数で現場を回すなど、介護従事者に過重な負担が強いられました。

また、感染者を受け入れた医療機関では、防護服を着たら長時間トイレにも行けないなど、医療従事者の精神的・肉体的負担が大きく、受診控えのために、大幅に収益が悪化しています。

こうしたいつ終わるか予測不能の感染症との闘いのなか、人工呼吸器やエクモなどの医療機器の不足や、集中治療室が満杯になる状況が危惧きぐされ、救命における優先順位の手続き、つまり「命の選別」を進める意見が社会に広がりました。そういう風潮の中で、京都府でのALS患者の嘱託しょくたく殺人事件が起きてしまいました。

事件へのネット上の反応で、一部の政治家が「こうした事件が起きないように、尊厳死の法制化を」と発言したり、「生きる権利だけでなく、死ぬ権利も認めてほしい」という反応が多いことに、衝撃を覚えています。介助や支援の手を借りて生きることは社会の「負担」であり、その負担を軽くしないと社会・医療資源がもたない、という誤った認識が急速にまんえんしました。

さらに、多くの入所施設や精神病院で、感染防止のために面会禁止となりました。それでなくとも、外出や交流の機会が制限され、刺激や楽しみの少ない入所・入院生活がますます閉ざされ、施設・病院内の権利擁護活動、退院促進・地域移行の取組みも停止せざるをえなくされています。

このように、コロナは、私たち障害者をめぐる最も深刻であり、かつ脆弱ぜいじゃくな部分を白日のもとにさらすことになりました。

コロナの中で急速に進んだ人と人との距離の取り方、リモート社会は、コロナ収束後も拡大していくものと思われます。こうした方向が、人と人との関係を分断し、排除や差別を持ち込むことのないよう、私たちは「骨格提言」が提起してきたことを政策として実現できるよう、さらに取組みを強めなければならないと考えています。

差別のない、誰もが尊厳をもって生きられる社会づくりのために、皆様と共にはげんでまいりたいと存じます。共に頑張りましょう。