憲政史上初めて、スロープを使った記名投票が実施されるにあたって

3月26日、新年度予算案の採決に当たり、本会議場のスロープを使った記名投票が行われることになりました。

これに際し、車椅子を使っている木村英子議員、立憲民主党の横沢高徳議員と連名で、コメントを公表いたします。


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2021年3月26日

関係各位

参議院議員 横沢高徳

参議院議員 木村英子

参議院議員 舩後靖彦

参議院本会議場のスロープ設置と記名投票実現にあたって

日頃、大変お世話になっております。

さて本年1月、参議院本会議場演壇にスロープが設置されました。これまで、記名投票や内閣総理大臣の指名の際は参議院職員に木札を委託して投票しておりましたが、私たち車いすユーザーがスロープを使って演壇に登壇し、投票をできることになりました。これは憲政史上初であり、画期的なことです。私たちにとっても、自分の思いを直接投票できることは、とても感慨深いものがあります。

スロープ設置以外にも、参議院本会議場における施政方針演説や代表質問のインターネット中継時に手話通訳をつける▽玄関の昇降機設置――など、参議院のバリアフリー化は着々と進んでおります。

こうした取り組みは、国会議員の皆様、参議院の皆様、そして何より、国民の皆様のご理解があり、実現することができました。ご尽力いただいた皆様に、心から感謝申し上げます。

国会のバリアフリー化は、現在車椅子を使用している私たち3人だけでなく、他の障害や、足腰が不自由な方、けがをされた方、持病のある方、後に続く障害、難病のある議員にとっても、意味あるものであると考えております。

今後も国会を含め、障害の有無を問わず、だれもが活動できる社会に向けて、取り組んで参ります。