2025年4月21日 参議院予算委員会参考人質疑(世耕弘成・前参議院議員、現衆議院議員に「裏金」問題を問う)

次の質疑者の舩後靖彦君の発言席の準備をしておりますので、しばらくお待ちいただきたいと思います。

○舩後靖彦君

れいわ新選組、舩後靖彦でございます。午後もよろしくお願いいたします。

世耕議員が代表を務める政治団体、紀成会の令和3年度収支報告書を全て見ました。(資料提示)その二、収支の状況は、ページ全体にバッテンが書かれて訂正印が押されています。次のページは、訂正後の収支の状況になっていますが、収入総額不明、前年からの繰越額不明、支出総額不明、翌年への繰越額不明、まさに不明のオンパレードで、総務省もよくこんなずさんな収支報告書を受理したなと思いますが、世耕議員、不明と記載した理由を詳しく御説明ください。

○参考人(世耕弘成君)

これはですね、収支報告訂正に当たって、できるだけ正確を期さなければいけないということになりました。今回、東京地検の捜査対象になったのは、これ時効の関係で、2018、19、20、21、22の5年間であります。その収支報告で、収支報告の訂正の対象になったのは、2019、あっ、2020、21、22の3年間ということになります。これ、不明がたくさん出てきますが、一番原点の不明は、実は一か所なんです。

これはですね、平成30年の前の年、平成29年、これはもう捜査対象ではありませんでしたから、つぶさに収支報告を全部復元するということはやっておりませんが、平成29年より少し前まで、恐らく、先ほどから申し上げている、私が官房副長官に就任した平成24年、5年辺りからやはり還付金が発生していた。だけど、その金額はもう遡って確認することが、もう今帳票も残っていなくて不可能だと。そういう中で、結局、2018年、17年から2018年への繰越金が不明なんです。その後、そこが不明ですと、ずうっと繰越金が不明、そして繰入金が不明という形で続きますので、こういう不明、不明、不明という形になってしまったわけであります。

ただ、この還付金の残りに当たる分というのは、令和5年でもう全部使い切っておりますので、令和6年の収支報告からですかね、は、きちっとした数字で公表できるようになっているというふうに認識をしております。

○舩後靖彦君

続いて、同じ収支報告書、その7について聞きます。

寄附の内訳に清和政策研究会、476万とありますが、年月日不明となっています。また、不明が出てきましたが、理由をお聞かせください。

○参考人(世耕弘成君)

これも、収支報告に適当なことを書くわけにはいきません。この年に清和政策研究会から476万円、これが元々不記載になっていた分ですけれども、476万円の還付があったということで収入の方に立てていますが、何年何月に来たという明確な記録がないもんですから、この年内に来たのは事実なんですけれども、何月何日に来たという明確な証拠が残っていない、何しろ現金でやり取りをされていますから振り込みの記録も残っていないわけでありまして、その点を踏まえて、日時、月日不明という形の記載にさせていただいているところであります。

○舩後靖彦君

本日の参考人招致は全体でたった1時間45分、私の持ち時間は僅か5分でした。これでは真相の究明などできるはずがありません。やったふりだけの委員会セットをした自民党、立憲民主党の筆頭理事に抗議の意を示して、私の質問を終わります。